前回APS-Cのカメラでフルサイズ相当の画角を手に入れるべく考えたことを書きました。

まぁ素直にフルサイズセンサーのカメラ使えば良いじゃん。って思われそうですが、APS-Cセンサーのカメラなのに画角がフルサイズ相当っていうところにロマンを感じたわけですよ。なんか面白そうじゃん(笑)
で、早速ネットで注文しましたが意外と届くのが早くてびっくり。最近大きい地震もあったしね…。10年前の東日本大震災を思い出しますが、今回は私の住んでる地域ではそこまで揺れなかったなー。と言っても震度5弱だけど。
もう震災から10年も経つんだなー。
Lens Turbo II EF-FX
届いたのは小さな箱。中心に中一光学の文字があるだけとシンプル。
中一光学 (ZHONG YI OPTICS) フォーカルレデューサー Lens Turbo II EF-FX
縮小光学という魔法のアイテム↓
届いたねー。久しぶりにテンション上がってます(笑)
一般的なマウントアダプターはメーカーの異なるカメラレンズを使うための変換アダプターですが、フォーカルレデューサーは中に1枚レンズが入っている変換アダプターです。
当たり前なんだけど中にレンズがあることで通常のマウントアダプターより重いです。
ちなみにケースなどはないです。キャップのみ。
EF(EOS)マウントからFXマウントに変換するアダプターですが、私はEFマウントのレンズを持っていません。そこでこれの出番です。
K&F ペンタックス PK-CANON EOS EFマウントアダプター
ペンタックスKからCanon EFマウントに変換します↓
FUJIFILMのFXマウントに変換するフォーカルレデューサーはなかったので汎用性のあるCanonのAPS-C用のマウントに変換してFXマウントに変換するという方法にしました。なかなか無理矢理な感じはありますが、他に持ってるオールドレンズもEFマウントに変換すればフォーカルレデューサーを使うことができるので考えようによっては良い選択かなーと思っています。
ちなみに付属品はこんな感じ。
PKマウントからEFマウントに変換するアダプターはかなりシンプルで薄いです。
レンズを外すボタンがないので取り外しはなかなか難しいです。バネを指で動かしながら回して外すんだけどけっこうしんどいです。なので基本つけっぱなしかな。
レンズと組み合わせます。
今回の主役のRIKENON P 28mmF2.8です。オールドレンズとしては珍しい広角でF2.8です。個人的にRIKENONの写りは好みです。

フォーカルレデューサーなしでの作例は以前に書きました。個人的には満足できる写りです。
まずはマウントアダプターを取り付け。
そしてフォーカルレデューサーに取り付けるとこうなります。長さ自体はEFマウントに変換した分だけ長くなっています。まぁ気にならないかな。
ちなみに通常のマウントアダプターに付けるとこんな感じ。
それよりも15度くらいレンズのメモリが中心からずれてるのが気になる…。ハズレ引いたか?って思いましたが、マウントアダプターとレンズの組み合わせによっては割とよくあるとのこと。まぁピント自体は問題なく合うので慣れるようにします。ちょっと美しくはないんだけどね…。
前回も解説しましたが、フォーカルレデューサーは焦点距離が0.7倍になります。APS-Cは35mm換算で1.5倍になるので計算するとこうなります。
28mm × 1.5 × 0.726 = 30.492mm
になります。今回はLens Turbo II EF-FXの倍率が0.726倍とのことなので、もう少し細かく計算してみました。まぁ約30.5mmってところかなー。普通のマウントアダプターだと42mmになることから考えるとなかなかフルサイズでの画角に近い結果になったと思います。
問題は画質ですな。あまりにも劣化するようであればちょっと考えものですが…。
画角の変化を確認してみます。
さて、今回はなかなか長くなりますよ。


今回は比較しやすいようにしてみました。スライドバーを動かすだけです。便利です。
なかなか良い感じに画角が広くし明るさも1段くらい上がってるような気がする。なにより解像感もそこまで落ちてないような気がします。少なくともスマホなどで見る程度なら何の問題もなさそう。
同じマウントのレンズだとRIKENON 50mm F1.7も持ってるので試してみます。

どれくらい画角が変わるのか?


悪くない。むしろかなり使える!ちなみに数字的にはこうなります。
50mm × 1.5 × 0.726 = 54.45mm
ほぼレンズ本来の画角になっています。Lens Turbo II EF-FXを使わないと75mmくらいになることを考えるとその効果は絶大です。
外でも撮ってみました。
ここからはFlickr経由です。クリックすると細かい詳細が見れます。ちなみに今回はRIKENON P 28mmF2.8だけ持ち出して撮りました。
F4.0まで絞って撮ってみました。なんとなくフィルムシミュレーションはノーマルのPROVIAにしてみました。普段はカスタマイズしたVelviaやETERNAで撮ってたので、なるべく素のレンズの写りになるかなーと思って撮ったみたんだけどかなり良い感じになりました。
解像度も良い感じで満足。てかiPhoneやMacBookの画面で見る程度では画質の劣化は感じないかな。
これは解放(F2.8)で撮りましたが個人的には悪くないと思う。私は基本的に解放で使うことが多いのでこれくらい写ってくれると良いわ。雲もそこそこ立体的に写ってると思います。Lens Turbo ⅡのおかげでF2相当の明るさで撮れるのも満足できる理由の1つだと思う。
今気づいたけど左下に何か映り込んでるのが残念…。
有楽町のガード下も歩きました。この店の焼きそばが美味いのよね。
ETERNAで撮ると実際に目で見るより2割増くらい雰囲気が出ます。適当に撮ってるとETERNAの使用率が高いです。
SONYの最新ミラーレス一眼α1をオールドレンズで撮ってみました。
ボディだけで約80万円。レンズ込みで約90万円ととんでもない価格。最新機種を追いかけると大変だよなー。まぁ古いのも追いかけすぎると大変なのは同じだけど…(笑)
移動して秋葉原へ。これはVelviaですな。換算約30mmって初めて使った画角だけど、目で見た感じで撮れるのが良いな。かなり使いやすい。
とても良いと思う。
夜は秋葉原の安い居酒屋で軽く飲みました。これが寄れる最短距離だけどピントが合ってる部分の解像度はなかなか良いです。
もう少し露出上げても良かったかも。めちゃくちゃボケを狙うのは厳しいけど、やっぱりピント面の解像度は良いと思う。Lens Turbo Ⅱはなかなか良いと思う。
最後に前にも書いたかもしれないけど東京タワーを横で撮って全体を収めたいという目的も無事に解決しました!
まずはLens Turbo ⅡなしのRIKENON P 28mmF2.8だとこうなります。
まぁこんなもんですよ。全然画角に収まらないし赤の照明はピント合わせがむずい…。
これがLens Turbo Ⅱを使うとこうなります。
なんとかギリギリ治りました。満足。F4まで絞りましたがLens Turbo Ⅱを使ってることで1段明るくなるのでF2.8って感じなのかな。ISO感度を上げすぎなくて済むのでノイズも最小限で済みます。助かる。
なんちゃってフルサイズを手に入れました!
そんなわけで、APS-Cサイズのカメラでフルサイズ相当の画角を手に入れることのできるLens Turbo Ⅱを使ってみました。
正直けっこう画質落ちるのかなーと予想してましたが、かなり使える結果になりました。スマートフォンやPCの画面で見る程度なら問題ない。それにブログやSNSに出すのがほとんどだと思うので十分すぎると思いました。それを抜きにしても良かった!
なによりレンズ本来の画角に近い状態で撮影できるってのが最高。
ちょっと暗めのオールドレンズも1段明るくなるので使える場面も増えます。
ということで他の手持ちのレンズも対応させたくなりました。
MINOLTA MC ROKKOR-PG 50mm F1.4はポートレートもかなり良い感じに撮れるので気に入ってます。

せっかくなのでこのレンズも本来の画角に近い状態で使ってみたいと思いました。
マウントアダプターはちょっと高い↓
なんだか他のマウントアダプターより価格が高いなーと思ったら無限遠補正レンズが入ってるとのこと。ってことはレンズがさらに1枚増えるし全体の重量も増えるなー。今度こそ画質に影響出そう…。
メーカーサイトを見ると無限遠補正レンズの影響で焦点距離が1.3倍になるってのが気になるので調べてみる必要がありそうだけど…。
でもせっかく買ったフォーカルレデューサーなのでいろんなレンズで使ってみようと思います。
Flickrには他にも写真をアップしているので興味のある方は見てやってください。

今回レビューしたのはこちら↓
ペンタックスKマウントからEF(EOS)マウントに変換するアダプタ↓