先日写真を撮っていて特に撮る物を決めてない状態なら広角レンズの方が良いんじゃないか?って疑問(欲)を感じたので調べてました。
広角の方がいいと思ったきっかけのレンズはTamron 35-70mm f3.5 CF MACRO BBAR MC 17Aでした。
Lens Turbo Ⅱと組み合わせることでほぼ本来の画角で撮ることができるのでAPS-Cのカメラでも広角レンズとして撮影することができます。
そこで実際に撮影しながら確認した話がこれ。

この話の後半で35-70mm f3.5 CF MACRO BBAR MC 17Aのワイド端(広角側)で撮ったんだけど、見たまんまの景色を撮ることができるから快適だったんだよね。
そうなるともう少し明るい35mm単焦点レンズが欲しくなるのが自然の流れ…。
で、調べた結果、入手性があまり高くないけど良いなーと思うレンズに辿り着きました。まぁないと思うけどちょっと見てみるかーって軽い気持ちで東京カメラに行ったら…あったんだよね(笑)しかもかなり状態も良い。
少しだけ悩みましたが、ほぼ即決で購入を決定。予算は1万円ほど超えてましたが確実に状態の良いレンズが手に入るのであれば価格差1万円は安いもんだ!ってことで買いました。分割回数は1回増やしたけど…(笑)
実際ヤフオクとかではもう少し安く出てるんだけど状態が分からないのでギャンブル性が高いので価格の高い物だと手を出す勇気が私にはありません…。
Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4
Carl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4
というわけで憧れのCarl Zeissですよ!今回はCarl Zeiss Jenaを手に入れました。
今年はちょっと高級レンズに手を出しています。まぁ現代のレンズに比べたらまだ比較的安い方ですが、いつも1万円以内のレンズを買っている私にとっては高級レンズです。
明るさはF2.4と標準的なF2.8と比べると少しだけ明るいレンズ。マウントアダプターを使うので最終的には大きくなってしまいますがレンズ本体は小さいし軽い。
ちなみにCarl Zeiss JenaのJena(イェーナ)は東ドイツなんだって。Carl Zeissの歴史を調べると戦争による分断だったりなかなか大変な時代を乗り越えてきたブランドってことが分かります。
オールドレンズにしては珍しく0.19mまで寄れます。広角レンズですがマクロレンズ的な使い方もできます。寄れるレンズは正義だと思っているのでありがたい。
かなり寄れるだけあってレンズもなかなか伸びます。
マウントアダプターとLens Turbo Ⅱを組み合わせるとこんな感じ。まぁまぁコンパクトになってるかな。
Lens Turbo Ⅱを使っているのでF値は1段明るくなって、焦点距離は35mm × 1.5 × 0.726 = 38.115mmなので約38mmって感じです。
FUJIFILM X-T3はセンサーサイズがAPS-Cなので画角が1.5倍になるのですが、Lens Turbo Ⅱを使うことでほぼ本来の画角で使えるっていう魔法のアダプターです。レンズの枚数が増えるので画質が劣化するって意見もありますが、私としてはスマホやPCで見る限り気にならないかな。

マウントアダプターは安定のK&F Conceptのを使っています。いつもお世話になっています。
という感じで、今回の物撮りはCarl Zeiss Planar T* 50mm F1.7で撮りました。あまり寄れないのでクローズアップフィルターも使ってますが、やっぱ写りがいいね。
Carl Zeissのレンズって空気感がすごいなーと思います。

ハッとする写りのレンズですよ。
カメラはいつものFUJIFILM X-T3です。
室内での物撮り。
全てISO800で撮ってます。


というわけで、いつもの物撮りです。左が開放(F2.4)で右がF2.8です。スライドバーを動かすことで写真の比較ができます。
Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.7でもそうでしたが開放からピント面がシャープ。この辺はさすがCarl Zeissって感じですよ。


F3.2とF4。
写真の空気感も良い感じ。光の感じも良いね。


F5.6とF8。
F8でリンゴ全体にピントが合ってきました。


F11とF16。
今回は気合い入れてF16まで撮ってます。正直ここまで絞らないからなー。
さすがに写りに関しては何も不満はないです。開放(F2.4)からシャープだしピントも合わせやすいしさすがだなーって感じです。
MC Flektogon 35mm F2.4の特徴といえば最短撮影距離が0.19mなのでマクロレンズ的な撮り方もできます。どれくらい近づけるかというと…
ここまで寄れます。もうレンズが被写体に当たりそうなくらい接近できます。テーブルフォトも撮るのでかなりこれは助かる。事前に寄れるレンズってことは知ってたけどまさかここまで寄れるとは…。
いつもの駐輪場を撮ってみました。
全てISO100です。


いつものチャリンコです。開放(F2.4)とF2.8です。
拡大しないと分からないレベルですがピント面の解像度はF2.8の方がくっきりしている気がします。まぁぱっと見では分からん。


F3.2とF4。
ピント面が広くなっただけのような気がします。画質は安定しています。


F5.6とF8。
F8まで絞れば全体的にピントが合ってきます。


F11とF16。
私はここまで絞って撮ることはないと思うなー。
開放(F2.4)から普通に使える写りです。画角も良い感じ。
夜景も撮ってみました。
全てISO1000です。


左が開放(F2.4)で右がF2.8です。
ちょっと明るくなりすぎたかも…。


F4とF5.6。
シャッター速度との戦いです。


F8とF11。
歩道橋の上から撮ってるので揺れるんだよね。なのでピントが怪しい…。
適当にいつものコースを散策しました。
この日はまだ暑かったのでしんどかった…。熱中症になってからかなり暑さに弱くなったのもあってなかなかキツいです。ほぼ全て開放(F2.4)で撮ってます。開放で撮ってこそ、そのレンズの個性が出ると思っています。
いつもの上野公園内にある花園稲荷神社。ほとんど見たまんまの画角で撮れるので快適。
この写真で思ったんだけど暗めに撮ったほうが良い感じになるかも…。
開放(F2.4)で撮ったけどピントは合わせやすいかな。
結構良いかも。
逆光で撮ってみた。フレアが発生してますが、これの上手い表現方法を私はまだ分からん。
上野公園内にある謎のアート…。色味も自然な感じに出ます。見たまんまに近いかな。
これも逆光なのでフレアが発生してますがオールドレンズ感が増すので好きな感じの写り。
あえて開放(F2.4)で撮ってみたけど、遠景はちょっとシャープではなくなるかも。
雰囲気は良いけどやっぱり開放(F2.4)だとちょっと滲んだ感じになるかも。
やっぱり少し暗めに撮ると雰囲気がぐっと出るような気がします。
御徒町から秋葉原の高架下にある2K540もいつもの散歩コース。照明が当たってる部分と影の部分の表現が凄い。実際に目で見るよりも雰囲気盛れてます(笑)
ここまで撮ってみて思ったのは明るくふわっとした感じを狙うより少し暗めに撮るとかなり雰囲気が出るような気がしました。それが特に出たなーってのがこの1枚。
なんかすげー雰囲気出てる…(笑)実際はもっと明るいんだけど意識して少し暗めに撮ってみたらこんな感じになった。
全く同じ環境ではないけど似たような環境を撮った写真があったので比較してみます。
まずはFUJIFILM EBC FUJINON 55mm F1.8で撮ったのがこれ。これはこれでオールドレンズらしい雰囲気で良い。
そして今回のCarl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4で撮ったのがこれです。
どーよ?同じ環境ではないにしてもこの光と影の雰囲気はかなりぐっときた。全体的に引き締まってる感じがします。
控えめに言って神レンズ?
ちょっと奮発して手に入れたCarl Zeiss Jena MC Flektogon 35mm F2.4でしたが、買って良かった。この表現を手に入れることができるなら安いもんだわ。いやちょっと高いけど…。
神レンズなんて簡単に言ってしまうと安っぽく聞こえてしまうかもしれないけど、撮りやすい画角でマクロ撮影もできる。光と影を切り取るレンズって感じでした。素晴らしい。
これとCarl Zeiss Planar T* 50mm F1.7と中望遠レンズはTAMRON SP 90mmF2.5 MACRO 52Bが今のゴールなので旅行に行くときは、この3本を持ち出せばほとんどの状況に対応できそう。

そんなわけで、今回のMC Flektogon 35mm F2.4のポイントは少し暗めに設定して撮ると良い感じになるって感じでした。
こういう個性があるからオールドレンズって面白いし奥(沼)が深いんだよなー。
今回手に入れたレンズはこちら↓
カメラはいつものX-T3です↓
マウントアダプターは毎度お馴染みのです↓
これがないと満足できない体になりました↓