カレンダー通りの休みなのに加え今の仕事は年間の休みも多いので、正直暇な日が多いです。マイペースに働けてるのでストレスはそこまでなくやれてますが、どこに行っても人で混んでるので休みの日の過ごし方は毎回悩んでます。時間があるってことはお金を使うタイミングもあるってことなんですよ…。
そんなときはカメラとオールドレンズを持って歩くのが意外とお金を使わない良い過ごし方になります。練習にもなるしオススメです。
久しぶりに衝動買いしてしまった…。
で、早速お金を使ってます(笑)
いつものように秋葉原の2ndBASEをパトロールしてたらちょっと気になるレンズがあったんだよね。
いつもお世話になってます。
試し撮りを何枚かして、ネットでも調べてみた結果…買いました。とにかく癖がすごいんですよ。この癖をどうやって使いこなそうか…?とテンションが上がってしまった。
今回はそんなレンズを買った話です。ちょうどお盆休みってのもあって写真をかなり撮ったので前半と後半に分けて書いていこうと思います。
LZOS JUPITER-9 85mm F2
Heliosと同じく有名なロシアンレンズです↓
JUPITER-8 5cm F2の存在は知ってたけど85mmもあるんだーって感じでネットで調べると、なかなか癖のあるレンズだったり撮影技術が露骨に出るレンズとか神のレンズと言われてるようで…。
店内で何枚か撮ってたらお会計してました(笑)怖い…。
絞り値は正面にありました。しかもHelios-44-2 58mm F2と同じくプリセット絞りという難しさ。
プリセット絞りとは、通常の絞りリングとは別に絞り値を決めるリングがあって、まずは1つのリングで絞り値を決めてもう1つのリングで一気に決めた絞り値まで絞るって感じです。文章だと説明が難しいね…。
こんな感じで絞り値を決めるのと実際に絞り羽を動かすリングが別になってます。絞り値を決めるリングがクリック感がありますが、絞り羽を動かすリングにはクリック感がありません。しかもリングが軽いので気がついたら動いちゃってるし、ぱっと見では絞りはいくつになってるのかも分かりません。基本絞り開放(F2)で使うならそこまで問題はないけど細かく変える場合は慣れるまではちょっと苦戦します。
最近絞って撮ることも増えてきたのでなかなか苦労してます。
最短撮影距離は0.8mでレンズを繰り出すとこれくらい伸びます。
85mmのレンズにしてはなかなかコンパクトにまとまってると思います。Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 AEGと比べるとかなりコンパクトです。
持ち運びやすい中望遠レンズって感じですな。
そろそろX-T5を買ってしまおうかと悩んでますが今はFUJIFILM X-T3です。
Helios-44-2 58mm F2と同じ感じでレンズのボディ側がくびれてます。
Helios-44-2 58mm F2だとこんな感じです。
そして写真を見ると分かりますが、ある意味私のメインレンズとも言えるLens Turbo Ⅱと組み合わせてます。
詳しくは↓
本来であればX-T3はセンサーサイズがAPS-Cなので、JUPITER-9 85mm F2で撮ろうとすると…
85mm × 1.5倍 = 127.5mm
になりますがLens Turbo Ⅱと組み合わせすことで…
85mm × 1.5倍 × 0.726倍 = 92.565mm
という感じで、ほぼフルサイズと同じ画角になります。
このなんちゃってフルサイズが良くて愛用しています。でもこのおかげでかなりカメラが重くなるんだけどね(笑)ただですら重いオールドレンズと組み合わせるとヘタなフルサイズミラーレス機より重いです。
ということで写真を撮ってみたので見てみます。
室内で物撮り。
ちょっと前に部屋を模様替えしたんだけど物撮り用のスペースがなくて大変。
※画像の中心をスライドするとこで比較できます。
まずは開放(F2)とF2.8ですが、かなりピント面は薄い。というかF2では特にピント面がぼやっとしててピントが合ってるか分からん(笑)多分あってるとは思うんだけどなかなか難しい。
F4とF5.6だとぼやっとしたピント面も落ち着いてきました。
F8でリンゴの全体にピントが合いました。F11になると後ろの防湿庫の中も何となく見えてきます。
で、最後はF16です。
個人的には基本開放(F2)で使うことが多いですが風景など絞って撮る場合はF8がちょうど良いかなーって感じでした。それとちょっと気になったのがF11からピント面がぼやっとしてきたような感じがしました。ISO感度は320固定でシャッター速度がオートで撮ってたし露出も-2にしてたのでちょっと不思議な結果になりました。
多分ですが回折現象が関係してるのかもなーと思いましたが詳しいことは分からん(笑)
回折現象についてはここが分かりやすいと思います↓
絞れば良いってわけじゃないんだね。勉強になります。
いつもの駐輪場も撮りました。
とにかく暑いので休みなのにちょっと早起きして午前中に撮ってきました。午前中でも十分暑いんだけどね…(32度)
※この写真はレンズ清掃した後です。
まずは開放(F2)とF2.8ですが、三脚を使って撮ったんだけど画角が変わってしまった…。それはそうとして、写りにはかなり差が出ました。
中央にピントを合わせて撮ったんだけどF2だとピント面を含めてかなりぼやっとしてる写り。しかしF2.8で撮ったらまだピント面がぼやっとしてるけど急に立て直した写りに変化。
F4とF5.6ではピント面が深くなるくらいの変化かな。
F8でほぼ全体にピントが合ってきました。
そしてF16です。個人的には絞ってもF8までかなーと思います。
とりあえず絞っても何となくぼやけたような写りに変化はありませんでした。全体的に眠たい感じの写り…。これは後から分かったんだけど、どうやらこのレンズは光にかなり左右されることが分かりました。しかもなかなかシビアに変化していきます。
夜も撮ってみました。
久しぶりの歩道橋です。
※この写真はレンズ清掃した後です。
まずは開放(F2)とF2.8です。駐輪場での写真ほどではないけどF2からF2.8に絞るとピント面のぼやっとした感じがなくなります。
F4とF5.6です。F5.6で奥の横断歩道にもピントが合いました。
F8とF11です。正直コメントがない(笑)
で、F16です。
信号が青になる前に撮りたかったけど間に合わなかった…。プリセット絞りでF値の表示が前面にあるのでなかなか苦戦しました。
多分だけど、JUPITER-9 85mm F2は風景の撮影はあまり得意なレンズじゃないかも。特に夜景は厳しいと思いました。
動きものじゃなければ三脚立ててF8くらいまで絞って撮れば、ある程度ちゃんと撮れるとは思うけどそれだったら他のレンズでも良いかなーって気もします。F4くらいが実用範囲内かな。
もっと設定を詰めたら良い感じになるかもしれないけど、ちょっと私の好みとは違う感じでした。
店内での試し撮りと玉ぼけの確認。
2ndBASEの店内で試し撮りをしたのを何枚か。
※この写真はレンズ清掃する前です。
店内は撮影OKなのがさらに物欲を刺激します。
ずいぶん白くなるなー。これがロシアンホワイトなのか?って思いながら撮ってました。
ほぼ最短撮影距離です。距離が近いとピント面の解像度は良い感じ。白いけど。
2K540で玉ぼけの確認もしてみました。
結構端の方まで形をキープしてました。肉眼で見るよりも白い。ロシアンホワイトで合ってるのか?
このレンズは研究と練習が必要です。
そんなわけで、撮影者の技術が露骨に出るとのことで挑戦者の気持ちで買ってみました。
たしかにこれは難しい。何も考えないで撮ると立体感のない眠たい写りになることが多いので設定と撮影環境を考えてから撮らないとなーってことで修行が必要だと感じました。
それと、簡単に分解できそうだったので分解してレンズを掃除しました。駐輪場と歩道橋からの写真は掃除した後に撮りました。
なんか写りが変わったような気がする…。気のせいかもしれないけど(笑)
次回は練習と研究をするために浅草で撮ってみた写真を中心に書いていこうと思います。というわけで後半へ続きます。
今回購入したレンズはこちら↓
カメラはいつもの↓
Lens Turbo Ⅱはメインレンズです↓
後半の話です。