やっとのことで製品化したEarsOpen(EO)ですが私にも無事に届きました。
試作機の感想はこちら↓
アクセス数も多く注目度の高さが目立ちますな。
辛口になるかもしれませんが本音を書いていきます。
詳しくは過去記事に書いてありますがクラウドファンディングで支援を募集してた製品が無事に資金を獲得し製品化が実現した製品です。今回届いたのは有線モデルです。iPhone7を使ってるので変換アダプタが必須です。
ネットで見る限りではなかなかの好印象を持ってる人が多い印象でした。
普段イヤホンなどのオーディオをレビューしている私にはどういう風に感じるのかとても楽しみです。
付属品をチェックします。
まずは付属品から。
取説(日本語)、耳にかける部分の形の異なるシリコン素材のパーツ、収納用の巾着袋といった感じです。
収納用の巾着袋はしっかりした素材です。しかしイヤホンの形状的にハードケースの方が安心かも…。
そしてシリコン素材のパーツ。様々な耳の形に合うように形の異なるパーツになっています。
外観をチェックします。
次に外観を見てみます。
これがハウジング?にあたる部分です。
内側はこうなってます。
装着するときは写真のように開いてから耳に掛けます。
写真の丸い部分が振動板になっていて、ここを耳の骨に当てることで音を伝える仕組みです。
装着しやすいように可動する部分があります。通常のイヤホンとは異なり細かい作りなので巾着袋よりハードケースの方が良いと思ったわけです。
次にケーブルですがステレオミニプラグは4極です。
イヤホンの右側のケーブルにリモコンがあります。マイクもあるので通話にも対応しています。Lightning端子から変換アダプタを使って接続したiPhone7でもリモコン操作は可能でした。再生ボタン(中央のボタン)をダブルクリックすると曲送りができます。
装着してみました。
通常の耳穴に差し込むタイプのイヤホンではないので装着は少しコツがあります。
言葉での説明が難しいので取説の写真を貼っておきます。イメージとしては耳に引っ掛ける様な装着方法です。
装着するとこんな感じです。引っ掛けてる感じです。ぱっと見ではイヤホンって感じはしません。
ちょっとアングルを変えて撮ってみました。引っ掛けて挟むって感じが1番近い表現かと思います。振動板は耳穴の下の軟骨に当たります。
音質はどうなのか?
ハイレゾ級骨伝導イヤホンというくらいなので嫌でも期待値は上がってしまいますが果たしてどうなのか?ちなみに私はハイレゾ音源を持ってないのでiPhone7に直挿しで確認しています。
色んな角度だったりパーツで装着してみましたが、どうしても音が遠く感じました。ネット上でのレビューでは脳の中心で音が鳴ってるといった感じの感想がありましたが私には乾いたラジオの音って感じでした…。
確かに今までの骨伝導イヤホンと比べると低音もしっかり鳴ってるし高音もちゃんと鳴ってます。ただ試作機でも感じましたが出力が少し足りないです。iPhone7の音量を最大まで上げてやっと聴き取れるかな?って感じでした。
音のバランスはフラットな傾向でした。音としてのバランスはなかなか良いですが音が遠いのが残念なところ…。
ネット上では脳内でBGMが鳴ってる様な感じで環境音もしっかり聴き取れるという感じの感想でしたが、私が試した限りでは完全に環境音に負けてしまい音楽が聴き取れませんでした。
と、ここまで書いた感じだとネガティブな感じの感想でしたが(笑)いろいろ試したところ振動板の部分を耳に強めに押し当てると音がかなり入ってきました。ちょうどネット上での感想で言うところの脳内でBGMが鳴っている感じに近づきました。ということは振動板の当たりが少し弱いということになります。
もしかすると個人の耳の形状の差がかなり出るのかもしれません。私の耳の形状ではどのパーツに変えても指で強めに押し当てないと十分な音量と音質で聴くことは不可能でした。
まとめます。
そんなわけで、新しい音楽の楽しみ方になるかもしれないハイレゾ級骨伝導イヤホンでしたが、私が感じたことをまとめてみます。
ここは良かった!
耳に装着を補助するパーツが豊富でいろんな人に対応させる工夫があった。
既存の骨伝導イヤホンとは異なるクリアで高解像度な音質だった。
リモコンと通話用マイクがあるので出来ることは通常のイヤホンと同じ。
ここが残念!
振動板の当たりが弱く音が遠く感じた。(個人差があるかも…。)
イヤホンの形状的にソフトよりハードケースの方が持ち運びが安心。
試作機より改善したと思うが、まだ音の出力が小さい。
振動板が耳に当たる部分の改良があると音の聴こえやすさや音質の向上があるのかもしれないなーと思いました。しかし個人差があるかもしれないので購入予定の人は先に試聴してみることをお勧めします。