この録音方法を広く普及させるために定期的に録音をした状況を記録していきたいと思います。
まずバイノーラル録音て何だ?って人はこれを読んでいてください↓
今回も録音に使ったマイクはRoland バイノーラル マイクロホン イヤホン CS-10EMです。
Amazonと楽天のレビューも参考にしてます↓
今回も録音場所は立川BABELでした。
前回と同じライブハウスだったので少し気が楽でした。
今回はShinobu Motoori Group(以下SMG)の録音をしてみました。以前から何度も見ていたバンドなのですが、メンバーが毎回変わっているので毎回いつもと違うレアなライブを見ることができるので楽しいです。何より曲が良い。
で、SMGのライブといえば楽器の配置が特殊です。とりあえず先に図を作ったので見てください。
ドラムがステージ左側にあるんですよ。そうなると録音も左側にドラムの音が集まることになります。それとベースアンプが真正面にあるのもポイントですな。
それと今回は前回のulma sound junctionの録音時に比べ1歩後ろに下がって録音しました。ほとんど誤差のレベルかもしれませんが変化があったような気がしました。多分気のせいかも…(笑)
前回の録音時はこうでした↓
では実際に録音した音を聴いてみましょうかね。
ちなみに毎回しつこく書きますがこの音源はイヤホン、ヘッドホンで聴くのが必須です。一般的なスピーカーではバイノーラル録音を体感することはできません。言い方を少し変えるとイヤホン、ヘッドホン専用音源とも言えます。
では…
※編集してショートバージョンにしています。
今回の音源で注目する点は再生して数秒後にお客さんの声が入ってますが始めは左後ろから声が出て次に後ろからの声が入ってることが分かるかと思います。私がバイノーラル録音に注目した点ですよ。
そしてステージ上の左側にドラムがあるので音は左側に集中してます。バランス的には左がドラム、真ん中にベース、右側にギターって感じでそれに加え全体的にボーカルと各楽器の音が混ざってるって感じですな。
通常のレコーディングのセオリーですとドラムは中心から音が出ないと…っていうのがありますが、さすがにそこは編集ができないのであくまでフロアから聴いてる音をそのまま録音しているという認識が正しいのかもしれません。(編集時に多少音のバランスを整えることはしています。)自分たちのライブの音がお客さんにはどう聴こえているのか?という方法にも有効だなーと思いました。
音のバランスの編集についてですが、ちょっとマニアックな内容になりますが…具体的には各楽器隊の周波数帯を探して少し前に出した方が良いかなーと思う音に関しては上げ下げをするって感じで主にEQの編集がメインになります。前回書きましたがコンプレッサーなどは全体的な音圧が上がってしまい立体感が薄れてしまうので使ってません。
そんなわけで、今回は特殊な配置での録音でした。個人的には面白い結果でした。良い音で録音することはもちろん狙ってますが、あくまでフロアで聴こえてる音を立体的に撮る。ということが最大のポイントであり賛否の分かれるところかなーと思いました。
今後更にバイノーラル録音を普及させるために出張バイノーラル録音をやろうと考えてます。詳細は別の記事でまとめようと思いますが今は研究中なので期間限定で録音は無料でと考えてます。多分インディーズ(アマチュア&セミプロ)のバンドにはとても有効なコンテンツになるのではないのかと思っているので楽しみにしていてくだされー。